top of page

認知症検査は転換期「検査技師にチャンス」 鳥取大学・河月氏

講演する河月氏
講演する河月氏
 兵庫県医学検査学会・東播地区研究発表会が2月15日開かれ、鳥取大学医学部保健学科生体制御学講座講師の河月稔氏が認知症領域における臨床検査技師の役割をテーマに講演した。河月氏は、認知症患者が増加しているだけでなく、認知症の新薬やそれに伴う検査法が登場していることを紹介。さまざまな検査を組み合わせることが求められるようになっており、検査技師が持つ知識や技術を生かし、認知症患者にアプローチできる場面が増えていると強調した。

 河月氏は講演で、認知症を取り巻く環境について「大きな転換期を迎えており、興味や関心がある検査技師にとって非常にチャンスだ」と指摘。以前の治療薬とは異なるタイプの新薬が登場し、投与時期や対象を見極める検査が注目されていることを示した。具体的には認知機能検査「ミニメンタルステート検査」(MMSE)や、脳脊髄液検査、アミロイドPETなどを挙げそれぞれ解説した。

 特に2023年12月に保険収載された脳脊髄液中のアミロイドβ42/40比では、検体の採取条件や検体処理方法が結果に影響を与える可能性が大きいことや、測定バイアスを防ぐための精度管理が求められることに触れ、「検査のスペシャリストである検査技師が関与する意義が大きい」との見方を示した。
2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

その他の最新記事

MTJメールニュース

​株式会社じほう

bottom of page