
大塚製薬や九州大学などは3月29日、共同で開発した造血器腫瘍遺伝子パネル検査の製造販売承認を大塚製薬が同日申請したと発表した。通常6カ月で承認される先駆け審査指定の対象品目に指定されており、承認されれば、造血器腫瘍を対象とした国内初のがん遺伝子パネル検査となる。
体外診断用医薬品と医療機器プログラムで構成されている。大塚製薬が国立がん研究センターと共同で設計し、九州大学や京都大学なども参加した共同研究コンソーシアムで開発した。
血液検体から造血器腫瘍に関連する遺伝子異常を検出する。急性骨髄性白血病(AML)や骨髄異形成症候群(MDS)、急性リンパ性白血病 (ALL)などの診断、治療法選択、予後予測が期待できる。
造血器腫瘍は成人と小児で遺伝子異常が異なることが知られているが、成人も小児も使えるという。