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重症irAEを予測するバイオマーカーを発見 名市大などグループ


 名古屋市立大学大学院の濵本周造准教授らの研究グループは1月14日、腎細胞がんの治療で免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を投与した患者で、重症の免疫関連有害事象(irAE)の発症を予測するバイオマーカーを発見したと発表した。

 治療開始から2週間後に好酸球が有意に上昇した患者ではirAEのリスクが大幅に上昇することなどを突き止めた。研究グループでは「安全にICI(での治療)を継続するため、好酸球の変動をモニタリングする重要性について新たな根拠を提供する」としている。

 研究グループは、ICIによる治療を受けた腎細胞がん患者161人を、irAEの発症の有無でグループ化。さらにirAEの発症患者を症状の程度で軽症群と重症群に分け、計3つのグループで比較した。

 同大のほか、和歌山県立医科大学、神戸大学、徳島大学、近畿大学、奈良県立医科大学、日本赤十字社和歌山医療センター、鳥取大学の共同研究による成果。「Frontiers in Immunology」に 1月9日付で掲載された。

2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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