
厚生労働省は1月18日付で、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)に用いるダニコパン製剤(ボイデヤ錠)により髄膜炎菌感染症の発症リスクが高まる可能性があるとして、使用上の留意事項を全国の自治体などに通知した。発症すると死亡に至る恐れもあることから、発熱や頭痛などの初期兆候に十分注意し、髄膜炎菌感染症の診断・治療が可能な医療施設と連携して投与することなどを求めている。
ダニコパン製剤は同日承認された希少疾病用医薬品。投与全例を対象にした使用成績調査の実施が承認の条件となっている。
投与により感染防御機能の一部を阻害するとされ、髄膜炎菌感染症を発症しやすくなる可能性があるという。