国立感染症研究所は4月12日、感染症週報の第13週(3月25~31日)を公表した。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3.57で、2週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比べてかなり多い。都道府県別では山形(7.43)、北海道(7.32)、新潟(6.27)の順で多い。
また、咽頭結膜熱の定点当たり報告数は0.63。3月初旬の第10週から減少が続くが、過去5年間の同時期と比較して報告数はかなり多い。鹿児島(2.59)、富山(2.21)、宮崎(1.75)が多い。
●梅毒が累積3000例超
全数報告の感染症の主な状況は以下の通り。
▽結核(2類):271例(前週223例)
▽細菌性赤痢(3類):1例(前週1例)
▽腸管出血性大腸菌感染症(3類):34例(前週22例)
▽E型肝炎(4類):7例(前週8例)
▽エムポックス(4類):1例(前週なし)
▽重症熱性血小板減少症候群(4類):1例(前週1例)
▽デング熱(4類):2例(前週5例)
▽アメーバ赤痢(5類):9例(前週3例)
▽カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症(5類):25例(前週19例)
▽劇症型溶血性レンサ球菌感染症(5類):31例(前週25例)
▽侵襲性肺炎球菌感染症(5類):34例(前週42例)
▽梅毒(5類):145例・累積3053例(前週130例)
▽バンコマイシン耐性腸球菌感染症(5類):1例(前週2例)