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BDバクテック血培ボトル、供給制限への対応策を再周知 関連3学会 供給は9月末にも再開見通し


 日本ベクトン・ディッキンソン(BD)の「BDバクテック血液培養ボトル」の出荷調整が続いている問題を受け、日本臨床微生物学会、日本感染症学会、日本臨床検査医学会は8月1日、血液培養ボトルの使用本数を抑制するための運用案などをホームページで公表した。臨床微生物学会と感染症学会の2学会は7月3日にも出荷調整への対応策を公表済みだが、今回は臨床検査医学会も含めた3学会で、血液培養ボトルの使用を抑えることができる場面を踏み込んで解説。現場の参考情報として活用を求めている。

 具体的には「状態が安定している症例で、原因微生物の推定が比較的容易、または血液以外の検体から原因微生物の推定が可能な場合は血液培養を行わない」ことなどを要請。考えられる事例としては、〈1〉繰り返す術後胆管炎で、その都度高熱が出るものの原因微生物と薬剤感受性検査結果が毎回同じ症例〈2〉明らかな肺炎や尿路感染で、気道検体や尿検体が採取できる場合―を挙げた。在庫管理の関係では、微生物検査室で在庫状況の診療科側への定期的な情報共有を行う重要性にも触れている。

●製造ライン不具合が近く解消へ

 一方、日本BDは7月30日、「BDバクテック血液培養ボトル」について9月末にも供給制限が解除される見通しを明らかにした。原因となっていた米国本社の製造委託先の製造ラインの不具合が近く解消し、9月中にも復旧が見込まれている状況だという。血液培養ボトル全体の供給量を増やすため、欧米向けにガラスボトルの製造を再開するなど、プラスチックボトル減少分を補う対応策を進めている。

2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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