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CAR-Tアフェレーシス、製剤間の相違を可視化 京大病院研究グループ

  • mitsui04
  • 6月30日
  • 読了時間: 1分

更新日:6月30日

 京都大学医学部附属病院検査部・細胞療法センター・細胞療法科などの研究グループは、再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫に対するCD19標的CAR-T細胞療法の3製剤について、白血球アフェレーシスの製剤間の違いを明らかにした。研究結果を基に、将来的には手順を標準化するための臨床データになることが期待できるという。

 研究グループは、各製剤の白血球アフェレーシスの特徴を明らかにするため、再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫に対する、CD19標的CAR-T細胞療法の3製剤の白血球アフェレーシス80例について、製剤間の違いを調べた。3製剤は「キムリア」(一般名=チサゲンレクルユーセル)、「ブレヤンジ」(リソカブタゲン マラルユーセル)、「イエスカルタ」(アキシカブタゲン シロルユーセル)。

 結果によると、末梢血T細胞数の分布や採取効率は3製剤間で差はなかった。一方、イエスカルタは他剤よりも多くの血液処理量と処理時間を要していたほか、採取された細胞収量も有意に多かった。白血球アフェレーシス血液処理量の決定に、末梢血T細胞数が反映されないイエスカルタでは、一部の症例で血液処理が過剰になっている可能性が示された。

 研究成果は国際学術誌「Cytotherapy」にオンライン掲載された。
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