〈記者コラム〉性感染症のまん延防止に向けて 国立感染症研究所が7月に集計、公表した感染症発生動向調査感染症週報(第26週)によると、2024年上半期の梅毒感染者数は6772人で、前年同期(7448人)には及ばないものの、過去2番目の患者数となっているという。不特定多数との性交渉の増加なども指摘されており、梅毒を含む性感染症のまん延防止のための予防策の周知や早期発見、治療といった取り組みが重要であることは言うまでもない。 日本性感染症学会は、関連学会のホームページへのリンクを拡大。日本産科婦人科学会がまとめている一般向けの「梅毒と先天梅毒(⺟⼦感染)が増えています! 最近リスクのある性⾏動があった場合は梅毒抗体検査を受けてください」といった情報提供の取り組みを進めている。6月中旬には風俗店の従業員、利用者向けのリーフレットを掲載している。 性感染症に対する正しい知識の普及は重要な課題。学会のこうした活動は非常に大切だ。一方で、一般に向けて正しい情報を適切、確実に届けるためには、医療関係者全体での取り組みが必要になってくるだろう。コロナ禍を通じて感染症に対する意識が高まったこともあり、国民に問題意識を持ってもらうにはいいタイミングだとも思っている。医療情報を伝える立場としても適切な情報を伝えるお手伝いができないかと考えている。(下)
国立感染症研究所が7月に集計、公表した感染症発生動向調査感染症週報(第26週)によると、2024年上半期の梅毒感染者数は6772人で、前年同期(7448人)には及ばないものの、過去2番目の患者数となっているという。不特定多数との性交渉の増加なども指摘されており、梅毒を含む性感染症のまん延防止のための予防策の周知や早期発見、治療といった取り組みが重要であることは言うまでもない。 日本性感染症学会は、関連学会のホームページへのリンクを拡大。日本産科婦人科学会がまとめている一般向けの「梅毒と先天梅毒(⺟⼦感染)が増えています! 最近リスクのある性⾏動があった場合は梅毒抗体検査を受けてください」といった情報提供の取り組みを進めている。6月中旬には風俗店の従業員、利用者向けのリーフレットを掲載している。 性感染症に対する正しい知識の普及は重要な課題。学会のこうした活動は非常に大切だ。一方で、一般に向けて正しい情報を適切、確実に届けるためには、医療関係者全体での取り組みが必要になってくるだろう。コロナ禍を通じて感染症に対する意識が高まったこともあり、国民に問題意識を持ってもらうにはいいタイミングだとも思っている。医療情報を伝える立場としても適切な情報を伝えるお手伝いができないかと考えている。(下)
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