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HI抗体価40倍未満でも予防効果 JIHSが医療者調査

  • mitsui04
  • 6月16日
  • 読了時間: 1分

 国立健康危機管理研究機構(JIHS)は5月26日、医療従事者のインフルエンザワクチン接種後の抗体価と感染リスクとの関連を調べた研究結果を発表した。それによると、従来、感染防御に十分とされてきたHI抗体価40倍以上に達していたのはわずか12.7%にとどまったが、40倍を下回る場合でも一定の予防効果が認められた。

 研究グループでは、旧国立国際医療研究センター職員を対象に、2024年12月初旬に血中のインフルエンザA/H1N1株に対するHI抗体価を測定。2025年1月中旬までのインフルエンザ罹患情報と照らし合わせ、抗体価と感染リスクとの関連を調べた。

 調査参加者は1598人(年齢の中央値38歳)で、ワクチン接種を済ませていたのは1507人だった。接種者のうち、HI抗体価が40倍以上に達していたのは12.7%で、新型コロナウイルス感染症の流行前に報告されていた80~100%と比べ著しく低かった。ワクチンに対する免疫反応性が低下している理由は分かっていないが、「インフルエンザワクチンに長期間暴露されていなかったことによる免疫記憶の低下」が一因として考えられるという。
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