厚生労働省のエイズ動向委員会は3月26日、2023年のHIV感染者・エイズ患者の年間新規報告数(速報値)を発表した。新規HIV感染者は669件で7年ぶりの増加となった。新規エイズ患者は291件で3年ぶりに増加に転じた。感染者と患者の合計は7年ぶりに増加した。
保健所などでのHIV抗体検査件数(速報値)は7万208件で、自治体が実施する保健所以外での検査件数は3万5929件。計10万6137件となり、前年より増加した。
白阪琢磨委員長(エイズ予防財団理事長)は、感染者数や患者数の増加について「新型コロナウイルス感染症の流行以降、減少していた保健所等での検査件数が回復したことが影響している可能性がある」とコメント。2024年第1四半期以降の動向も注視する必要があるとした。
献血時のHIV抗体・核酸増幅検査の陽性件数(2023年1~6月、速報値)は献血10万件当たり0.500で、3年連続の減少となった。
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