HTLV-1(成人T細胞白血病ウイルス-1型)対策についての厚生労働省の協議会は1月11日開かれ、総合対策事業に取り組んでいる厚生労働科学研究班から報告を受けた。研究班班長で協議会の座長も務める聖マリアンナ医科大学の渡邉俊樹特任教授は、日本HTLV-1学会と共同で「HTLV-1キャリア診療ガイドライン」(診療GL)の作成に当たっていることを説明。3月に完成予定とした上で、「診療GLは相談対応をする時に(指針として)非常に大事」と述べ、発行後の積極的な活用を求めた。
診療GLは、HTLV-1キャリアの相談支援に役立てる目的のQ&A集として作成作業が進んでいる。HTLV-1キャリアの妊婦・授乳婦を念頭にした「産婦人科ガイドライン―産科2020」「HTLV-1母子感染予防対策マニュアル(第2版)」との整合性を確保しつつ、「造血器腫瘍診療ガイドライン(2018年版補訂版)」や「HTLV-1関連脊髄症(HAM)診療ガイドライン 2019」とも一貫性を持たせた内容とする。
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