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若手医師は研究・教育の時間少ない 診療サポート人材の増員など課題に【AJMC調査②】

会見する相良会長(昭和大学病院病院長、中央)ら
 全国医学部長病院長会議が発表した調査からは、20代や30代の若手の医師は診療に費やす時間が多く、研究や教育のための時間が少ない傾向が示されている。同会議では、研究力のさらなる低下が懸念されるとして、医学研究や診療をサポートする人材の増員などへの支援を訴えている。

 調査は4月から5月にかけて実施した。全国82の大学病院と、各病院35人の医師個人の2通りで、医師の残業時間規制が始まった直後の状況を調べた。

 診療、研究、教育の3つの大学病院の機能ごとに1週間の平均時間を聞くと、診療時間が41時間以上の割合は20代が56.8%、30代が40.8%だった一方、研究時間は20代は「0時間」が80.8%を占め、30代も「0時間」が27.5%、「1〜5時間」が34.9%となった。

 AJMCの「医師の働き方改革検討委員会」の前田嘉信委員長(岡山大学病院長)は同日の会見で、「研究に時間を充てるべき30代の時間が取れていない」と懸念を示した。働き方改革を進めながら教育・研究水準を維持するには、医師や医師をサポートする人材の増員、労働条件の改善、ICTの推進などが必要と求めた。

 また、タスクシフト・シェアについては、別の設問で看護師や医師事務作業補助者、薬剤師の状況を聞いているが、医療技術者の設問はなく調査していない。

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