〈記者コラム〉AMR対策の啓発活動 国立国際医療研究センター病院のAMR臨床リファレンスセンターは、今年も11月に「薬剤耐性(AMR)対策推進月間キャンペーン」を行う。TVアニメ「はたらく細胞」とコラボして、保険薬局や医療機関でポスターの掲示、リーフレットの配布を行う。 キャンペーンでは、AMRへの理解を促すためにオンラインゲームやAMRに関する動画の公開を予定しており、スマートフォンを使う機会の多い年代を意識した取り組みを進める。 こうしたキャンペーン企画は、薬剤耐性などの言葉になじみがない10代の人たちを主たるターゲットにしているのだと思う。 同センターが一般の人たちを対象に実施している抗菌薬意識調査では、「抗菌薬・抗生物質はウイルスをやっつける」あるいは「抗菌薬・抗生物質はかぜに効く」が当てはまるかの問いへの正答率が最も低かったのが10代だった。若年層は比較的医療機関への受診機会も少なく、医療情報に触れる機会が中高年齢層に比べて多くない。それも要因なのではないかと感じる。 ただ、AMRはこれからの長い人生を考えれば若年層が直面する大きな問題ともいえる。正しい知識を身に付けることは意義が大きい。 キャンペーンで使われるポスターはとても目を引くデザイン。薬局だけでなく、検査室の前にも貼ってあれば、注目を集めるのではないか、とも思った。(下)
国立国際医療研究センター病院のAMR臨床リファレンスセンターは、今年も11月に「薬剤耐性(AMR)対策推進月間キャンペーン」を行う。TVアニメ「はたらく細胞」とコラボして、保険薬局や医療機関でポスターの掲示、リーフレットの配布を行う。 キャンペーンでは、AMRへの理解を促すためにオンラインゲームやAMRに関する動画の公開を予定しており、スマートフォンを使う機会の多い年代を意識した取り組みを進める。 こうしたキャンペーン企画は、薬剤耐性などの言葉になじみがない10代の人たちを主たるターゲットにしているのだと思う。 同センターが一般の人たちを対象に実施している抗菌薬意識調査では、「抗菌薬・抗生物質はウイルスをやっつける」あるいは「抗菌薬・抗生物質はかぜに効く」が当てはまるかの問いへの正答率が最も低かったのが10代だった。若年層は比較的医療機関への受診機会も少なく、医療情報に触れる機会が中高年齢層に比べて多くない。それも要因なのではないかと感じる。 ただ、AMRはこれからの長い人生を考えれば若年層が直面する大きな問題ともいえる。正しい知識を身に付けることは意義が大きい。 キャンペーンで使われるポスターはとても目を引くデザイン。薬局だけでなく、検査室の前にも貼ってあれば、注目を集めるのではないか、とも思った。(下)