無菌的分割製剤作製術など要望へ 次期改定テーマにシンポmitsui0417 時間前読了時間: 2分更新日:9 時間前 第73回日本輸血・細胞治療学会学術総会の2日目の5月31日には、輸血や細胞治療を取り巻く診療報酬の現状や課題を取り上げたシンポジウムが開かれた。2026年度診療報酬改定を見据えた現時点での要望案が示され、前回改定時に要望していた院内血液製剤分割加算の名称を「同一患者用血液製剤、無菌的分割製剤作製術」に変更することや、既存の輸血管理料Ⅰと輸血適正使用加算の基準変更などを求める方向性が示された。 シンポでは同学会保険委員会の池田和彦委員長(福島県立医科大学医学部輸血・移植免疫学講座主任教授)が診療報酬改定での同学会からの提案や、他学会との連携の現状について報告。東京都立墨東病院輸血科の藤田浩氏、東京大学医学部附属病院輸血部の名倉豊氏も各要望の根拠データなどを解説した。 具体的には、前回改定で要望していた院内血液製剤分割加算について、一部誤解を与えるとの指摘を受けて名称を「同一患者用血液製剤、無菌的分割製剤作製術」に変更して要望する。同手技が厚生労働省作成の「血液製剤の使用指針」で推奨されたものであることを強調する方針だ。 未収載の技術については▽輸血機能評価加算▽CD34陽性細胞測定▽輸血関連情報提供料―を、既収載の技術については▽輸血管理料Ⅰの基準変更▽輸血適正使用加算の基準変更―などを、それぞれ要望する予定。