便潜血検査を引き続き推奨 大腸がん検診GL、19年ぶり改訂 国立がん研究センターは11月27日、「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン」の2024年改訂版を公開した。2005年版以来、19年ぶりの改訂。便潜血検査免疫法(免疫法)を引き続き推奨し、対象年齢を40〜74歳と明示したことなどがポイント。一方、全大腸内視鏡検査は、対策型検診としての実施は推奨しない。 改訂版は免疫法と全大腸内視鏡検査について、大腸がんの死亡率減少効果と、偽陽性や過剰診断などの不利益とのバランスを検討。その結果、2005年版の推奨グレードを維持し、免疫法は「A」(対策型検診・ 任意型検診での実施を推奨する)、全大腸内視鏡検査は「C」(対策型検診では推奨しない)とした。 免疫法については、複数の研究結果をメタ解析し、感度84%、特異度92%と算出した。2005年版当時と比べ感度が大幅に上昇し、検査性能の改良がうかがえる結果となった。改訂版は、「便潜血検査を定期的に受診し、陽性になった場合には必ず精密検査を受けることで、大腸がんによる死亡がさらに減少すると考えられる」と結論付けた。資料はこちら
国立がん研究センターは11月27日、「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン」の2024年改訂版を公開した。2005年版以来、19年ぶりの改訂。便潜血検査免疫法(免疫法)を引き続き推奨し、対象年齢を40〜74歳と明示したことなどがポイント。一方、全大腸内視鏡検査は、対策型検診としての実施は推奨しない。 改訂版は免疫法と全大腸内視鏡検査について、大腸がんの死亡率減少効果と、偽陽性や過剰診断などの不利益とのバランスを検討。その結果、2005年版の推奨グレードを維持し、免疫法は「A」(対策型検診・ 任意型検診での実施を推奨する)、全大腸内視鏡検査は「C」(対策型検診では推奨しない)とした。 免疫法については、複数の研究結果をメタ解析し、感度84%、特異度92%と算出した。2005年版当時と比べ感度が大幅に上昇し、検査性能の改良がうかがえる結果となった。改訂版は、「便潜血検査を定期的に受診し、陽性になった場合には必ず精密検査を受けることで、大腸がんによる死亡がさらに減少すると考えられる」と結論付けた。資料はこちら