患者の34%が亜鉛欠乏症の可能性 順天堂大と製薬企業の共同研究亜鉛欠乏に関する成果を発表した順天堂大の横川氏 順天堂大学医学部の横川博英先任准教授は6月4日、亜鉛欠乏症のプレスセミナー(ノーベルファーマ主催)で、大規模診療データベースに基づく研究結果を報告した。急性期病院で2019年からの3年間に血清亜鉛濃度を測定した20歳以上の患者のうち、34.8%が60μg/dL未満の亜鉛欠乏症だった。 ノーベルファーマとの共同研究の結果。メディカル・データ・ビジョン社が提供している大規模診療データベースを基に、急性期病院での亜鉛欠乏症患者の状況を分析した。日本臨床栄養学会の診療指針では、血清亜鉛の基準値下限は80μg/dL。さらに低い60μg/dL未満を亜鉛欠乏症の要件の一つとしている。 その結果、「80μg/dL以上」は19.7%にとどまり、「60μg/dL未満」が34.8%となった。年齢や性別ごとに見ると、「60μg/dL 未満」の割合が最も低いのは20歳代男性(10.0%)で、最も高かったのは80歳代以降の男性(47.8%)だった。「60μg/dL未満」の割合は40歳代までは、男性より女性の方が高いが、50歳代以降は逆転し男性の割合が高くなっている。資料はこちら
亜鉛欠乏に関する成果を発表した順天堂大の横川氏 順天堂大学医学部の横川博英先任准教授は6月4日、亜鉛欠乏症のプレスセミナー(ノーベルファーマ主催)で、大規模診療データベースに基づく研究結果を報告した。急性期病院で2019年からの3年間に血清亜鉛濃度を測定した20歳以上の患者のうち、34.8%が60μg/dL未満の亜鉛欠乏症だった。 ノーベルファーマとの共同研究の結果。メディカル・データ・ビジョン社が提供している大規模診療データベースを基に、急性期病院での亜鉛欠乏症患者の状況を分析した。日本臨床栄養学会の診療指針では、血清亜鉛の基準値下限は80μg/dL。さらに低い60μg/dL未満を亜鉛欠乏症の要件の一つとしている。 その結果、「80μg/dL以上」は19.7%にとどまり、「60μg/dL未満」が34.8%となった。年齢や性別ごとに見ると、「60μg/dL 未満」の割合が最も低いのは20歳代男性(10.0%)で、最も高かったのは80歳代以降の男性(47.8%)だった。「60μg/dL未満」の割合は40歳代までは、男性より女性の方が高いが、50歳代以降は逆転し男性の割合が高くなっている。資料はこちら