救急救命士の養成学校の関係者68人が中心となり、新たに日本救急救命士会を4月に設立する。教育研修や認定資格などに取り組む予定で、倫理規定や行動規範も策定する。消防機関や医療機関、自衛隊など、さまざまな職場で活動する救急救命士に広く加入を呼びかけ、会の運営体制を整えた上で9月から本格的に活動をスタートさせる。
発起人会が4月17日、オンラインで説明会を開き、4月23日に会を設立すると明らかにした。設立時の会長には喜熨斗智也氏(国士舘大学)がつく。喜熨斗氏は説明会で、「全ての救急救命士が一枚岩となって未来像をつくっていければ」と設立の趣旨を述べた。
一般社団法人としてスタートするが、将来的に公益社団法人化を目指す。
救急救命士の6割は消防機関に所属し、他に海上保安官などの公安職や自衛隊員もいる。公務員はストライキの権利などが制限されていることから新たに発足する会も、団体交渉など労働組合のような活動はしない。連盟に加入して国会議員を擁立したり特定の政党を支持する政治活動もしない。役員は無報酬とする。厚生労働省などの関係機関から求められた時に意見を述べる形で活動していく方針。
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