毎年6月5日を「品質を考える日」に LSIメディエンス

　PHCホールディングスの出口恭子社長CEOは8月8日の2025年度第1四半期決算説明会で、LSIメディエンス（LSIM）の精度管理図の改ざん問題への対応について、進捗状況を説明した。業績への影響は「当初想定以下に抑えられている」が、「品質の担保、再発防止策の継続的なモニタリングが重要であると認識している」と表明。「引き続き再発防止策や是正措置を確実に実行し、信頼回復に努める」と述べた。

　出口社長は、LSIMでは毎年6月5日（昨年同日に外部調査委員会の最終報告書を受領）を「品質を考える日」に制定し、今年は同日に全社ミーティングを開催して、再発防止に向けて「全員が当事者意識を持って取り組むことを改めて決意した」と話した。

　また、各認証や規格適合に向けた改善活動については、米国病理医協会の臨床検査室認定プログラムであるCAPの更新認定を6月に受けたほか、中央総合ラボラトリーのISO15189の再取得に向けて7月に申請したことを明らかにした。