生涯教育制度「来年度に再構築」 日臨技・横地会長、学会などとも調整mitsui0411 時間前読了時間: 2分講演する横地会長 日本臨床衛生検査技師会の横地常広会長は8月10日、沖縄県医学検査学会で講演し、見直しに向けた検討を進めている臨床検査技師の生涯教育研修制度について、来年度にも再構築する意向を示した。柱となる、自己キャリアプランを支援するラダー設計では、日臨技の認定資格だけでなく、専門学会や他団体の認定資格制度も網羅した内容にしたい考えを強調した。 横地会長は講演で、日臨技の優先順位の高いテーマの一つとして生涯教育研修制度に言及。会内の委員会で、制度見直しに向けた検討を重ねているとし、「今年度中にベースの議論を済ませ、来年度には再構築したいと考えている」と語った。 日臨技の認定資格と、専門学会や他団体が運営する認定資格とのすみ分けについては、「目指しているのは日臨技のラダーではなく、臨床検査技師のラダーだ。取得できる認定資格は全てラダーにのせ、検査技師としてさまざまな方向性を目指せるようにしたい」と説明。今後、専門学会や他団体が運営する認定資格制度との調整に乗り出す姿勢を示した。●國仲氏「AIリテラシー高めて」 同学会では、学会長を務めた國仲伸男・沖臨技副会長が「臨床検査×人工知能(AI)」をテーマに講演した。検査現場ではAIの活用が避けて通れないとした上で、AIを使いこなすため「AIの原理や限界、潜在的なバイアスを理解することが必要だ。検査技師の付加価値としてAIリテラシーを自ら高めてほしい」などと呼びかけた。