結核罹患率、足踏み状態続く 外国出生の若者患者増加でmitsui0412 時間前読了時間: 1分年報の発表にあわせて結核研究所の加藤所長らが会見した 厚生労働省は8月26日、2024年の結核罹患率(人口10万人当たり)は前年と同じ8.1だったと発表した。世界保健機関(WHO)が定義する「結核低まん延国」の基準は維持したものの、「ここ2〜3年は足踏み状態」(厚労省)で罹患率が下がらない状況が続いている。2025年度までに「7」とするアクションプラン(2021年)の目標に近づけられていない。 全国の保健所を通じて届け出・登録された結核患者や潜在性結核感染症(LTBI)の状況を集計し、年報として発表した。 それによると新たに登録された結核患者数は1万51人で、前年から45人減少した。地域別では、大阪府の結核罹患率が12.8で全国で最も高く、山形県は4.1で最も低かった。 年齢階級別に見ると、罹患率の高い高齢者を中心に40〜89歳が減少した一方、特に20〜29歳の患者が23.8%増加した。主に外国出生患者の増加によるもので、新規登録の8割は外国出生者が占めた。資料はこちら