富士フイルム和光純薬は2月27日、オキシトシンの受託測定サービスを開始した。人の尿や血液、唾液のほか、マウスやラットの血液などの検体中のオキシトシンの量を、同社の研究用試薬キット「オキシトシン ELISA キットワコー」を用いて測定し、リポートにまとめて提供する。
オキシトシンは、9つのアミノ酸が結合したペプチドホルモン。同社によると、オキシトシンは近年、ストレス緩和や抗不安・抗恐怖作用、記憶力向上などの機能を示すことが報告されており、うつ病や自閉症などの精神疾患治療などの分野で研究されている。しかし、オキシトシンの検体中の濃度は低いため安定的な測定が難しく、多量の検体が必要となることが課題となっている。
同社の研究用試薬キットは、最低50μLの検体での測定を実現した。受託測定サービスを提供するほか、キット単体での購入も可能としている。研究用試薬は1キット(96回用)9万8000円。
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