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レカネマブの病態進行抑制機構を解明 金沢大とエーザイのグループ


 金沢大学の小野賢二郎教授とエーザイの共同研究グループはこのほど、早期アルツハイマー病(AD)治療薬レカネマブ(国内製品名「レケンビ」)による病態進行抑制機構を明らかにしたと発表した。

 同剤が脳脊髄液中で捕捉するアミロイドβプロトフィブリル(Lec-PF)の濃度が、総タウ(total-tau)などの神経変性を反映するバイオマーカーと有意に相関していた。薬物療法の有効性判定につながる可能性があるという。

 小野氏らは、ADによる軽度認知障害や認知症などの患者群と、正常認知機能群とでLec-PF濃度を比較した。その結果、正常認知機能群は患者群に対しLec-PF濃度が有意に高値だった。また、被験者全体のLec-PF濃度と、アミロイドβ(Aβ)42、Aβ42/40比、p-tau181、p-tau217、total-tauなどの脳脊髄液マーカーとの関連を検討したところ、統計学的に強い相関を示した。

 研究成果は1月6日(米国時間)、国際学術誌「Annals of Neurology」(オンライン版)に掲載された。

2024.06.03_記事下登録誘導バナー_PC.png

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