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通常の検査室で心磁計測 東京医科歯科大とTDK


 東京医科歯科大学大学院(循環制御内科学分野)の笹野哲郎教授らの研究グループとTDKは8月29日、磁気シールドを備えていない通常の検査室での心磁計測に世界で初めて成功したと発表した。

 TDKが試作したMR(磁気抵抗効果素子)センサーを搭載した心磁計を外来診療で使い、心房や心室の興奮に伴う心磁波形を心電波形とほぼ同じレベルで測定できたという。今後開発を進め、胎児の心疾患評価や心疾患の発症予測に活用していきたいとしている。

 TDKが試作したのは座位型の心磁計。MRセンサーを組み合わせて環境ノイズを低減させたことで、従来必要だった磁気シールドルームと超伝導コイルの冷却のための液体ヘリウムが不要となった。院内に大きなシステムを組む必要がなく、一般的な検査室で心磁計測が手軽に行えるという。

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