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24年度決算、285億円の赤字に 国立大学病院長会議、法人化後で最大

  • kona36
  • 4 日前
  • 読了時間: 1分
24年度「赤字決算」を報告する国立大病院長会議の大鳥会長(左から2人目)
24年度「赤字決算」を報告する国立大病院長会議の大鳥会長(左から2人目)
 国立大学病院長会議は7月9日、全国の42国立大学病院の2024年度決算(速報値)で、経常損益が285億円のマイナスだったと発表した。前年度のマイナス60億円を大幅に上回り、法人化後で最大の赤字幅となった。大鳥精司会長(千葉大学医学部附属病院長)は同日の会見で、増収傾向が続いているものの、人件費増などの固定費がそれを上回るペースで増え「事業継続の危機にある」と訴えた。今後、診療報酬点数の引き上げなど、早急な対応を国に求めていく方針だ。

 大鳥会長は、経営悪化の主な要因として▽2023年度途中の新型コロナウイルス感染症対策補助金の廃止▽働き方改革による人件費の増加▽急激な物価高騰の影響―を挙げた。診療報酬改定がない2025年度決算では、赤字幅がさらに増加するという見通しも示した。

 2018年度との損益比較によると、固定費では人件費の16%増に加え、委託費(検査、医事、清掃、保守)の34%増や水道光熱費の39%増が目立つ。

 会見に出席した大学病院長からは、医療機器の更新を停止するなどのほか、消耗品のシングルユース品をリユース品に替えるなど、さまざまな節減努力を行っているものの「自助努力も限界」との声が多く聞かれた。
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